バセドウ病と多汗の関係
多汗の症状が関係している病気の1つに、バセドウ病があります。
バセドウ病は歌手の絢香さんや、ブッシュ大統領もかかっていた病気で、とてもメジャーな病気です。
そんなバセドウ病の症状や治し方についてご紹介したいと思います。
バセドウ病ってどんな病気?
バセドウ病は20代?30代の女性が最も発生しやすく、20代?30代の女性の300人中1人がかかるほどメジャーな病気です。
また、男性と女性では女性の方がかかりやすく、男性対女性では1対4の割合です。
バセドウ病とは、甲状腺に異常に活発になってしまう病気です。
甲状腺は新陳代謝を司る器官なので、甲状腺が活発になりすぎることで、代謝が異常によくなります。
そのため、バセドウになると代謝がよくなりすぎて
- やたらお腹がすく
- 食べても食べても太らない
- 疲れやすくなる
- 汗をかきやすくなる
- 動悸がする
- イライラする
といった症状が出てきます。
とにかく代謝が異常によくなるので、夏は辛く汗が止まらなかったりする方が多いんです。
また、若い方が発症するとまだ体力や食欲があるためしっかり食べることができ、体重増加する方もいますが、年配の方ほど体重減少しやすい傾向があります。
バセドウ病で困ること
バセドウ病になって困ることは
- 汗をよくかく
- とにかく暑い
- 疲れやすい
ということがよく挙げられます。
特に仕事中や育児中の方は暑くて汗が止まらない、という事でかなり困るようです。
また異常に疲れやすい、というのも周囲の理解が得られないと辛い思いをする事が多いようですね。
バセドウ病の検査
バセドウ病は血液検査をすることですぐに発症しているかどうかが分かります。
血液も細い針で少し取るだけなので、思い当たるフシがある方はすぐに病院で診てもらいましょう。
バセドウ病の治療法
バセドウ病の治療法は主に3つです。
- 内服薬で甲状腺ホルモンを抑える
- 手術で甲状腺を摘出する
- 甲状腺細胞を減少させる薬を飲む
アメリカなどで最もメジャーなのは1番下の甲状腺細胞を減少させる薬を飲む治療法で、放射線ヨード治療と言います。
アメリカではバセドウ病患者の70%以上の方がこと放射線ヨード治療を選んでおり、副作用もなく安全な治療法です。
薬を服用して2ヶ月?半年くらいで甲状腺ホルモンの量が減ります。
治療中の妊娠は控えた方がいいですが、治療が終われば問題なく認識もできるので、今後妊娠出産を考えている女性にもオススメです。
甲状腺ホルモンを抑える薬は症状が少なく初期段階の方によく用いられます。
妊娠中の方でも飲むことができますが、治療期間が3?5年と長期にわたる可能性が高く、服用をやめるとまた症状が出てきてしまう事があるため、何年も薬を手放せない方も多いです。
手術では、甲状腺を全摘出する場合と、正常な甲状腺は残し、甲状腺ホルモンを大量に分泌している箇所のみを摘出する方法があります。
全摘出した場合、今度は甲状腺ホルモンが不足するので、結局薬を飲み続けることになります。
どれもそれぞれメリットとデメリットがあるので、気になった方へ早めに病院に行き、医師と相談しましょう。